シルクの3歳牡馬、
エンデューロの近況です。
1/18の中山競馬
(3歳新馬・ダ1800m)
でデビューします！
8月にゲート試験に合格した後、右トモの
歩様がしっくりこない様子で、周回コースで
調整することに。後に坂路に入りますが、
左前を跛行。歩様を気にかけつつじっくりと
立ち上げることとなりました。
その後は脚元のトラブルなく進めることが
でき、12月中旬に帰厩。
ゲート試験合格後は歩様がしっくり来ず、
跛行もあって順調とは言えない調整過程
でしたが、デビューに漕ぎつけることが
できてまずは良かった！
息遣いなど気がかりな点もありますが、
初めての実戦で良さを発揮できると嬉しい！
近況を確認していきます！
エンデューロ
3歳 牡馬
父:キズナ
母:パーシステントリー
(BMS:Smoke Glacken)
(美浦)林徹 厩舎
生産：ノーザンファーム
近走成績
デビュー前。
近況
2024.08.23
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「こちらに戻ってきて状態を確認したところ、どうも右トモの歩様がしっくりこない様子でした。
飛節から脛骨にかけてレントゲン検査を行ったものの、骨に異常は見当たらず、筋肉にダメージがあるのかなといった印象です。
ただ乗れないほど歩様が悪いわけではありませんので、現在は周回コースでのハッキングを行っています。
馬体重は546kgです」
2024.08.30
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「この中間も周回コースでのハッキングを行っています。
先週と比べてペースは変わらないものの、距離は少し延ばして乗り込むことが出来ており、その中で右トモの方も段々と良い方に向いています。
この感じであれば、坂路調教も視野に入れつつ進めていくことが出来そうです。
馬体重は551kgです」
2024.09.06
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後は周回コースで軽めのキャンターを行っていましたが、現在は週1回5ハロン15-15ペースで動かすところまでピッチを上げています。
坂路コースでキャンターを行った後と比較すると、周回の方がトモへの負担が少ない印象ですし、周回中心のメニューで進めていくことも検討しています。
馬体重は557kgです」
2024.09.13
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は週2回周回コース5ハロンを15-14ペースで乗り込んでいます。
先週よりもややペースアップして調教強度を上げていますが、トモの状態はキープ出来ています。
馬格の割に馬体はスッキリして映るものの、飼い葉は食べていますし、健康状態に問題はありません。
馬体重は558kgです」
2024.09.20
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は坂路コースと周回コースでの調教を交えつつ進めています。
週2回は坂路を15-15ペースで、週1回は周回5ハロンを15-14ペースで動かしています。
まだ馬体の使い方や息遣い等、しっかりしていない部分があるので、鍛えていく必要はありますが、トモの状態には良い意味で変わりは無いですね。
馬体重は565kgです」
2024.09.27
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後も順調に調整を続けています。
今週は坂路調教のみとし、週に2回15-14ペースで登坂しました。
坂路コースでハロン14秒を取り入れ始めましたが、トモの状態には良い意味で変わりはないですね。
しかし、トモがウィークポイントであることは間違いないですし、今後もケアを続けながら進めてまいります。
馬体重は572kgです」
2024.10.04
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週初めに坂路コースを15-14ペースで登坂したのですが、その後に左前を跛行してしまいました。
一時はかなり歩様に見せていたものの、時間の経過と共に良化しており、レントゲン検査でもこれと言った所見はありませんでした。
現在はウォーキングマシンで動かしており、引き続き状態第一で進めていきます。
馬体重は571kgです」
2024.10.11
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後はウォーキングマシンで動かしていても歩様が乱れることは無かったので、トレッドミルでの調教へと移行しています。
ダクを経て、現在は軽めのキャンターを行っていますが、左前の状態はキープ出来ていますし、この調子で上手く立ち上げていきたいですね。
馬体重は586kgです」
2024.10.18
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「この中間もトレッドミルでの軽めのキャンターを行っています。
徐々にペースを速めたり、運動時間を延ばしたりと負荷を強めていますが、歩様はキープ出来ています。
無理は出来ないものの、この感じであればそろそろ乗り運動へ移行するタイミングを検討していくことが出来そうです。
馬体重は580kgです」
2024.10.25
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「その後は予定通り乗り運動へと移行しています。
周回コースでのハッキングを経て、現在は軽めのキャンターを行っていますが、歩様が悪い方に向くことはありません。
馬体は少し緩んでしまっているものの、脚元に過度な負荷が掛からない程度に動かしながら、良化を促していきたいと思います。
馬体重は583kgです」
2024.11.01
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「この中間も周回コースでの軽めのキャンターを行っています。
ペース的にはハロン20秒くらいと、先週よりも少し負荷を強めることが出来ていますね。
歩様にも良い意味で変わりは無いですし、この調子で段々とピッチを上げて乗り込んでいければと思います。
馬体重は577kgです」
2024.11.08
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は坂路コースと周回コースを交えて乗り込んでいます。
週2回は坂路を15-15ペースで、週2回は周回5ハロン15-15ペースで動かしており、左前の歩様には良い意味で変わりがありません。
身のこなしはさすがにモタモタしていますが、焦らずにじっくりと乗り進めて良化を促していきたいですね。
馬体重は582kgです」
2024.11.15
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は周回コース中心の調教メニューで進めています。
週2回5ハロンを15-14ペースで動かすようにしており、先週に比べると終いのペースを上げて、やや負荷を強めることが出来ています。
先週よりも動きはしっかりしてきている印象ですが、ベースはまだ良化途上ですから、上手く上向かせていきたいですね。
馬体重は580kgです」
2024.11.22
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は週2回周回コース5ハロンを15-14ペースで、週1回坂路コースを15-14ペースで動かしています。
坂路は1日2本登坂しており、ペース的にはそこまで速くは無いものの、中身の濃い調教を積むことが出来ています。
この調子でコンスタントに乗り込みつつ、しっかりとした基礎強化を行っていきたいですね。
馬体重は584kgです」
2024.11.29
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は周回コース中心の調教メニューを組んでいます。
週2回5ハロンを70-40ペースで、週1回5ハロンを15-14ペースで乗り進めており、先週よりもペースアップを図ることが出来ています。
この馬なりに徐々に馬体は引き締まってきている印象ですし、脚元にもトラブルなく調整できています。
馬体重は581kgです」
2024.12.06
在厩場所：ノーザンファーム天栄
天栄担当者「今週は坂路コースと周回コースを併用して乗り進めています。
週1回は坂路を15-15ペースで、週2回は周回5ハロンを15-14ペースで動かしています。
先週よりも少し周回コースでのペースは落としているものの、馬体面には良い意味で変わりありません。
今後の予定を立てられるよう、この調子で乗り進めていければと思います。
馬体重は580kgです」
2024.12.13
在厩場所：美浦トレセン
13日(金)に美浦トレセンへ帰厩しています。
林徹調教師「ノーザンファーム天栄さんで順調に乗り進めることが出来ていると連絡をいただいたことから、今日の検疫でこちらに戻させていただきました。
まずは脚元を含めてよく状態を確認して、問題なければ明日から乗り運動を開始していき、年明けの第1回中山開催でのデビューを目指して調整していければと考えています」
2024.12.19
在厩場所：美浦トレセン
林徹調教師「18日にＷコースで併せて追い切りを行いました。
道中はエンデューロが追走して、直線では内に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。
終いは13.0秒と時計を要してしまいましたが、それはトレセンのＷコースは馬場が重いということもあるのだと思います。
また、ノーザンファーム天栄さんでは一度左前を跛行した経緯があることを踏まえ、フラットコースを多く使用した乗り込みを行っていたと伺いましたが、牧場サイドと今後の進め方について相談したところ、こちらでは坂路も積極的に活用して馬を鍛えていく方針となりました。
トレセンの坂路は下がウッドチップのため、脚元への負担も考慮しながら乗り込むことが出来ますし、昨日の追い切りでもまだ頭が重くてぶら下がるような走り方をしていましたから、今は坂路で鍛えていく方が良いのかなと感じています。
ただ、今週の火曜日に獣医師に診てもらったところ、やはりまだ膝蓋は緩いとのことでしたから、今後もよく相談しながら進めてまいります。
今週末も速めを行いたいところではあるものの、ゲート試験に合格してからだいぶ時間も経っているため、早い段階でゲート練習を行っておきたいなとも考えています。
そのあたりの兼ね合いも踏まえたうえで、今後どのように追い切りを行うか考えていければと思います」
2024.12.26
在厩場所：美浦トレセン
林徹調教師「25日に坂路コースで併せて追い切りを行い、全体で55.6秒のラスト1ハロンは12.3秒というタイムをマークしています。
先週のＷコースでの追い切りではまだモサモサしていたため、昨日は坂路コースで追い切りました。
まだ緩さがあり、もう少し本数を積む必要はありますが、ラスト1ハロンを12.3秒で纏めることが出来ているように、先週と比べれば2段階くらい動きの質は上がったかなと思います。
昨日の坂路は普段と比べて少し時計が出易かった印象もありますが、それでも全体時計や終いの時計を考えれば十分良い内容でしたし、この1本でグッと良くなってくれればと考えています。
今のところ、デビュー戦は来年1月18日の中山・Ｄ1,800m戦を視野に入れており、今の状態と照らし合わせれば、来週も坂路コースで追い切り、その後2週間かけてＷコースでの追い切りを消化出来れば丁度態勢が整うかなと思います。
しかし、コンディション次第ではどこかでピッチを上げても良いかなとも感じているため、その場合は1週前倒しして、1月12日の中山・Ｄ1,800m戦に目標を切り替えるかもしれません。
最終的にはその時の状態に合わせて判断させていただきます。なお、先週の金曜日にはゲート練習も行っており、この馬の体格を考えると仕方無いのですが、1歩目は出るものの二の脚が付きませんでした。
ただ、中山のＤ1,800m戦でデビューさせることを踏まえると、普通のレベルでは出てくれていますから、立ち遅れてしまうようなことは無いはずです」
2025.01.09
在厩場所：美浦トレセン
林徹調教師「先週の金曜日に坂路コースで追い切りを行い、時計的に十分なものを消化できましたし、その中でも動きには余裕があって良かったです。
今日も坂路で追い切りを行おうと思っていましたが、先週の動きが良かったので、Ｗコースで併せて追い切りを行いました。
道中は3頭隊列の2番手から進め、直線では真ん中に進路を取って脚を伸ばすと、先頭を走っていた馬には1馬身ほど先着、最後方を走っていた馬には同入する形でゴールしています。
時計的にもう少し動いて欲しかった気持ちはありますが、こちらへ帰厩した頃と比べてもしっかり動けるようになりましたし、十分合格点をあげられる動きだったと思います。
ただ、直線では少し前に突っ込んでしまっていましたから、現状では坂路の方が体を起こして走れますし、騎乗者も動かしやすいのかなと思います。
また、ゲート練習も行っていますが、発馬はそこまで速くはないものの、Ｄ1,800ｍ戦であれば中団ぐらいの位置を取れるほどの反応を見せているので、特に心配する必要はないと思っています。
ここまで順調に調整することができ、これなら今週から競馬に使っても大丈夫そうだなと感じたため、1月12日の中山・Ｄ1,800ｍ戦にＴ．マーカンド騎手で出馬投票させていただきましたが、非当選で除外となってしまいました。
この後は来週にスライドして、1月18日のＤ1,800ｍ戦に目標を切り替えたいと思います」
2025.01.16
在厩場所：美浦トレセン
林徹調教師「先週は3日間開催でしたし、今週の当該週追い切りまで休んでしまうと動き切れなくなる可能性があったことから、13日にＷコースで併せて追い切りを行いました。
道中はエンデューロが先行する形で進め、直線では外に進路を取って脚を伸ばすと、最後は馬体を並べてゴールしています。
伊藤工真騎手に跨ってもらいましたが、手応えが渋かったようですし、若干息遣いが気になったと話していました。
それでも、ラスト1ハロンは11.9秒と終いまでしっかり動けていたので、良い負荷を掛けられたのではないかと思います。
そして、今週はレースに向けてサッと脚を伸ばして状態を整えたいと思っていたので、本日坂路コースで併せて追い切りを行いました。
道中はエンデューロが追走する形で進め、最後は馬体を並べてゴールしています。
レースに騎乗依頼をしている丹内祐次騎手に跨ってもらい、息遣いの確認と動きに物足りないところがあれば終いだけ動かして良いと伝えました。
感触としては手応え良く走れていて、これぐらい動けていれば問題無いと良い感触を掴んでくれたようですが、やはり息遣いは少し気になったとのことでした。
ですが、今日の動きを見ても走りに影響していませんし、そこまで気にしなくて良いのかなと思っています。
それに、坂路だと体を起こして良いバランスで走れていますし、併走馬にスッと並びかける素軽さもあって良い動きでしたから、レースに出走できる水準まで仕上げることが出来たと思います。
先週は除外になってしまいましたが、今週も権利持ちの馬が多く投票していたためどうなるか心配したものの、予定通り1月18日の中山・Ｄ1,800ｍ戦に丹内祐次騎手で出走が確定しました。
砂を被ってどのような反応を見せるかやってみないと分からない部分はあるものの、実戦に行って良いタイプだと思いますから、しっかり流れに乗って競馬をしてほしいと思っています」
調教タイム
2024.12.15
助 手 美浦坂良
59.6 – 43.4 – 28.4 – 13.6 馬ナリ
2024.12.18
助 手 美浦Ｗ良
73.3 – 56.4 – 41.0 – 13.0 位置[8] 馬ナリ
デンリッレハウエル(二未勝)末強めの内0.3秒追走同入
2024.12.25
助 手 美浦坂良
55.6 – 40.5 – 25.9 – 12.3 一杯
2024.12.28
助 手 美浦坂良
57.7 – 42.3 – 27.0 – 13.2 馬ナリ
2024.12.31
助 手 美浦坂良
58.1 – 41.9 – 26.9 – 13.0 馬ナリ
2025.01.03
助 手 美浦坂良
53.7 – 39.0 – 24.7 – 12.2 一杯
スヴァローグ(新馬)末強めを0.5秒追走同入
2025.01.06
助 手 美浦坂良
57.0 – 41.6 – 26.7 – 12.9 馬ナリ
2025.01.08
助 手 美浦坂良
65.0 – 47.1 – 30.3 – 14.6 馬ナリ
2025.01.09
助 手 美浦Ｗ良
71.2 – 55.1 – 39.4 – 12.2 位置[6] 一杯
スヴァローグ(新馬)馬ナリの外0.4秒先行同入
2025.01.13
伊藤工 美浦Ｗ良
85.9 – 70.1 – 54.8 – 39.6 – 11.9 位置[9] 馬ナリ
シェーンシュティア(三未勝)馬ナリの外0.7秒先行同入
2025.01.16
丹内祐 美浦坂良
57.0 – 41.4 – 26.6 – 12.4 馬ナリ
シェーンシュティア(三未勝)馬ナリを0.5秒追走同入
感想
1/18の中山競馬
(3歳新馬・ダ1800m)
でデビューします！
8月にゲート試験に合格し、時計を出して
放牧に出ました。その時は、緩さがあり
これから成長して芯が入ってくると動ける
ようになるのでは…という評価でした。
放牧後は右トモの歩様がしっくりこない
様子で、周回コースで調整することに。
9月には坂路に入りますが、左前を跛行。
歩様を気にかけつつじっくりと立ち上げる
こととなりました。
11月に再び坂路に入り、その後は脚元の
トラブルなく進めることができました。
身のこなしはさすがにモタモタしている
ところがあったものの、徐々にペースを
上げて体も引き締まり、12月中旬に帰厩。
放牧先では跛行した経緯があることを踏まえ
フラットコースで乗り込みを行っていましたが
トレセンでは坂路も積極的に活用して鍛えて
いく方針となったとのこと。
また、ゲート合格から時間が経っていることも
あり、ゲート練習も早めに取り入れていくこと
となりました。
レースは1月12日の中山競馬に投票したものの、
非当選で除外。一週スライドした1月18日の
レースも抽選でしたが、突破して丹内騎手で
出走することとなりました。
ゲート試験合格後は歩様がしっくり来ず、
跛行もあって順調とは言えない調整過程
でしたが、デビューに漕ぎつけることが
できてまずは良かった！
帰厩当初の追い切りは本当に大丈夫だろうか
というタイムでしたが、その後は水準の時計
を出せるようになってひと安心。
緩さがあったり、ゲートは1歩目は出るものの
二の脚が付かなかったり、息遣いが気がかり
だったりと、と懸念もあるところですが、
初めての実戦でどこまでやることができるか、
注目して見守りたい！( ᐛ )و
※クラブ公式情報・画像はシルク・ホースクラブの許可を得て掲載しております。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました♪
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