キャロットの2歳牝馬、
エルフォルクの近況です。
3月中旬の更新では体力面や
息の戻りに良化の余地が
まだあることが言及され、
成長もスローとの見立てでした。
移動はまだしばらく先かなと
思っていましたが、暑くなる前に
ゲートだけでもとのことで移動！
5/19に無事にゲート試験に
合格しました！
近況を確認していきます！
コンテンツ
エルフォルク
2歳 牝馬
父:モーリス
母:シュピッツェ
(BMS:Azamour)
(美浦)中舘 厩舎
生産：社台ファーム
近況
22/2/28 社台Ｆ
この中間は週３回の坂路調教をメインに、周回コースでは右手前を２０００ｍ、左手前を２０００ｍ、計４０００ｍの距離を乗り込んでいます。
今週から毎週坂路２本登坂を行っていますが、１本目は３ハロン４８秒の時計を加速しながら駆けることができているものの、２本目になると３ハロン目に苦しくなり、フォームが安定しないところがあります。
このあたりを解消するためにも、引き続き、体力強化に努めていきたく思います。
22/3/15 社台Ｆ
馬体重：443kg
この中間から坂路入りの回数を週４回に増やしています。
３ハロン５０秒をベースにして、隔週で３ハロン４５秒の調教も課すことで地力強化に取り組んでいます。
その他の日はこれまで同様に周回コースで右手前を２０００ｍ、左手前を２０００ｍ、計４０００ｍの距離を乗り込んでいます。
１５－１５の坂路調教では手応え十分に走れるようになっていますが、息の戻りに良化の余地が残されている印象です。
引き続き、しっかりと調教を積んでいくことでさらに良化を促していきます。
22/3/31 社台Ｆ
この中間も週４回坂路に入り、３ハロン５０秒をベースにして、隔週で３ハロン４５秒の調教を行っています。
その他の日は周回コースで左右に手前を替えて２０００ｍずつ、計４０００ｍ乗り込んでいます。
日々順調に調教をこなしながら疲れを見せることもなく、体高が伸びて筋肉の付き方も良くなってきました。
先日、中舘師が来場された際、順調な良化ぶりに頬を緩めていました。
成長速度はややスローながらも着実に上向いており、これから乗り込むにつれてさらに良くなってきそうな気配があります。
22/4/15 社台Ｆ
馬体重：436kg
この中間からは坂路でのペースを上げて、週４回３ハロン４８秒ベースで、そのうち２回は２本登坂し、さらに隔週で３ハロン４３秒の強めの調教も取り入れています。
それ以外の日は周回コースで左右に手前を替えて２０００ｍずつ、計４０００ｍと、ハッキングやトレッドミルで疲れを残さないようにケアをしながら進めています。
周囲に対して少し敏感に反応する面はあるものの、坂路での走り自体は徐々に安定してきており、馬体は少し減っているとはいえ、しぼんだ感じはなくなってきています。
この調子でさらに乗り込みを進めていきたいと考えています。
22/4/28 社台Ｆ
この中間も坂路では週４回、３ハロン４８秒ペースで乗り込み、そのうち２回は２本登坂、さらに隔週で３ハロン４３秒の調教を取り入れています。
それ以外の日もこれまで同様、周回コースで左右手前を替えて２０００ｍずつ計４０００ｍしっかり動かしています。
様子を見て３ハロン４０秒を切る強めの調教を課すなど、徐々にハードなメニューも織り交ぜていましたが、息の戻りに違和感があったため念のため喉の検査を行ったところ、咽頭片周囲に炎症が見られました。
消炎剤を投与して症状は改善傾向にありますので、慎重に状態を確認しながら、ペースを維持したトレーニングを継続して行っていきます。
22/5/11 山元ＴＣ
９日に山元ＴＣに移動しました。「喉の炎症については消炎剤の投与で落ち着いており、この中間は３ハロン４３秒のメニューも順調に消化してきました。
中舘師からも
“暑くなる前にゲート試験だけでも”
というお話があったこともあり、このタイミングで山元ＴＣに移動させることになりました。
到着後は輸送熱などはなくカイバもしっかり食べていると聞いています。
社台Ｆ出発時４３５キロ、山元ＴＣ到着時は４３０キロの馬体重とのことです。
本日から周回コースで軽く乗り出しており、この後については早ければ今週中にも入厩させる段取りを厩舎サイドと相談しているところです」（社台Ｆ担当者）
22/5/12 中舘厩舎
１２日に美浦トレセン・中舘英二厩舎へ入厩しました。
「北海道での状況を見ていて、可能ならば早めに本州へ移動させられればと考えて相談していました。
場合によっては山元トレセンで乗り込んである程度整えてもらってからの入厩も考えていたのですが、山元トレセンのスタッフと相談したところ、到着後の様子は今のところ悪くないので、できればゲート試験まで行ってほしいということでしたから、このタイミングで入れています。
ここまでは大丈夫でしたが、初めての環境でドッと疲れる可能性も十分に考えられるので、まずは軽めから始めて場に慣らしていくことから始め、ゲート試験合格を目指していきます」（中舘師）
22/5/19 中舘厩舎
１９日はにゲート試験を受け、見事に合格しました。
「昨日の午後、そして今朝の様子を見てトライしてみてもいいかなと思い、今日ゲート試験を受けてみることにしました。
結果は、無事合格です。
育成時代の様子からちょっとうるさいかなと思っていたのですが、今のところ大人しく素直に対応してくれることもあって、特別速いわけではないものの問題が目立つことはありませんでした。
無事にクリアしてくれてホッとしていますが、今日の様子を見てもちょっと硬さが目立ちますね…。
肩が立っているのもあるのでしょうが、体を思うように使えないことも影響しているのかなと思います。
あと、一番は体力でしょうね…。
厩舎まわりの運動でも森林馬道を散歩させるだけでもびっちょりとなるくらい汗を掻いてしまいます。
イレ込み癖があるのならばまだしも、今のところはそういうわけでもないのにこの様子を見せているということを考えると、根本的な体力がまだ備わっていないと言えそうです。
早期移動できたので早期デビューを期待される方もいらっしゃるかもしれませんが、現状のままだといい走りを期待することは酷そうです。
背中の感触などを考えると勝ちあがれるだけの素質は感じていますから、今は慌てず、しばらく時間をかけて成長を図ることができればと思っています」（中舘師）
感想
体力面の課題が前々から
言及されていて、移動は
しばらく先になるかと
思っていましたが、暑く
なる前のゲート合格を
目指して移動、無事に
合格できました！
硬さが目立つこと、体がまだ
上手く使えていないことに加え
根本的な体力がまだ備わって
いないという課題があるようで
今後はじっくり時間をかけて
成長を促すことになりそう。
エルフォルク、ゲート合格
おめでとう！まずは無事に
入厩、ゲートをこなせて
良かった！今後もじっくり
成長を促すことになるけど
ケガなく順調にいって、
バッチリの状態でデビューを
迎えてくれることを楽しみに
しています！
※クラブ公式情報・画像はキャロットクラブの許可を得て掲載しております。
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